(あがり症の治し方を綴った知恵袋ブログ)あがり症治療がなぜうまくいかないのか。私があがり症克服したその瞬間。
まずはあがり症解決のためのヒントから。
あがり症で人前でのスピーチ、発言、プレゼンテーションが苦手な人の中に、案外一対一は平気、少なくとも一対大勢よりもはるかに気が楽という人が多いと思います。
みんなの視線が自分ひとりに注がれ、その一挙手一投足を注視されているからこそ、余計緊張してしまう・・・・・。
全然人との会話が苦手じゃない人も、あがり症で声も出なくなる、しどろもどろになったり、自分の名前すら忘れてしまうほどパニックになるなんてことはよくあります。
だから、大勢に話そうと思うのではなく、たった一人だけに話すようにして語ってみたほうがいいですよ。
ある程度訓練は必要ですが、一対集団を、一対一にしてしまいましょう。
それができるようになったら、ちょっとは落ち着いてきます。
見た目的にも、案外スラスラ大勢に向かって話しているように思えるし、一度成功体験があれば、徐々にあがり症は克服に向かってくれるものです。
ですが、その余裕すら奪われてしまうのが、あがり症の恐怖ですよね。
そんな事言われなくてもわかっている人は多いですが、結局強度の緊張する場面になったら、何にも小手先のテクニックが通用しないのだから。
人をカボチャだと思うとか、ゴミだと思うとか、色々とやり方はあるけれど、本気で思い込めたら苦労はしないですよね。
本気で思い込めることと言えば、「やばい、まずい、しまった、どうしよう」だけです。
私もどんだけ脳内でイメージトレーニングに励んできたか。
うまくいった試しはありませんでした。
例えば心臓の動悸、脈、息、すべてが荒々しく異常なぐらいに激しくなるのは、理性でどうにかできるものじゃないんです。
交感神経が暴走したら、意志の力では抑えられないし、もっとテンパってしまって交感神経の暴走を助長してしまうのだから。
冷静な脳みそを取り戻すためには、そういう気合とか集中力で強行突破しようとしないことです。
あきらめたり、受け入れたり、どうでもいいという思考に切り替えることしかないです。
そして、呼吸法もして下さい。
特に息をふーっと吐くことは大事です。
全身の緩みを感じて下さい。
そんなことをやる余裕が無い人がいるのも私はわかっています。
そういう時は、思いっきり力んで、そこから一気に力を解放して下さい。
あえて緊張して緊張して、一気にその力を解放して下さい。
その時の解放感を味わって下さい。
そうすれば、「ゆるめよう、ゆるめたい、ゆるめなくちゃ」という難しい努力よりも、簡単に解放感を得られるはずです。
話はそれますが、私はトランス呼吸法を徹底的にやり、脳みそに緩みや解放感を味あわせ続けました。
Dream Art Laboratoryの岩波先生のあがり症克服プログラム(他に神経症克服プログラムや脳覚醒プログラムなどあり)で、トランス呼吸法をやり、根本的に脳みそのコアから問題を解決していくことをやって克服できたけれど、呼吸法をマスターしたら自律神経もコントロールできるようになります。
交感神経優位から副交感神経優位にもっていくことを毎日やり続け、脳みそに味あわせ続けました。
しかし、案外難しく、リラックスしようという努力が力みを生んでなかなか最初はうまくできませんでした。
苦戦していた時に、同じプログラムを受けてあがり症や社会不安障害を克服した方から、『ゆるもうとするとゆるまない、気持ちよくなろうと思ったら不快感だけ拾う』というアドバイスを貰いました。
『どうでもいい、成るように成れ』という心境で、目的を求めないでやることで、本当のリラックス感と緩みがやってくると。
それから呼吸法をやり続け、ある時なにか掴めた気がしました。
リラックスしようとか落ち着こうとか思っている自分に気づいたんですね。
知識としてはそれは無駄な努力になることはわかっていたけれど、感覚がわかっていなかった。
つまりあがり症を緩和させる知識は山のように知っていたけれど、全く使えていなかったのと同じ構図です。
トランス呼吸法をたくさんやってきたことで、私はあがり症からいつまで経っても向け出せない自分にはっきり気づきました。
そこからは、呼吸法もうまくいくようになり、岩波先生の誘導してくれるトランスの質が劇的に深まり(※トランス、脳覚醒状態について)、心の抑圧がなくなっていき、本当の意味で「どうでもいい、なるようになれ」という心境に達しました。
それは先生の施術後10日位経つと忘れてしまうのだけど、何度か繰り返していくうちに、会議前でもそういう心境になりました。
そうするとドキドキはしていたけれど、自分の発言の番になったら、ちょっとだけ「まあどうなってもいいや、ただ言えばいいや」という心境になっていて、スムーズにパニクらずに自分の言いたいことが言えました。
ただその時は長く言うつもりはありませんでした。
物足りないぐらいで発言を終わらせたことで、「もっと話せたのにな~」という気持ちが湧いている自分に気づいたんですね。
この時はすごく嬉しかった。
温かい希望が自分の中にちょっと芽生えたのがわかりました。
もう二度と嫌だとトラウマになっていた私が、「もうちょっとできたのに」と思えたことは大きな進歩で、実際に飛躍に一歩になりました。
ここから、徐々に冷静に自分を取り戻せていったんです。
この冷静さが、あがり症対策の知識を駆使できるようになり、大きな自信を得て、自己証明ができるようになり、ついにあがり症を克服できました。
あがり症を強行突破すると悪化します。
私のような心境に達した時、しかも知識ではなくて、本気ですんなりと思い込めた時、大きく解決の扉が開け放たれます!
それが難しいから苦労するのだけど、知識のレベルで苦闘するのではなく、もっと深い感情レベルから納得することが大事。
そのために岩波先生の技術はすごい後押しをしてくれたし、大きな効果を生んでくれると思います。
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外科医のお医者さんの書痙やあがり症の体験記。
本当に悩んでいる人の心理をわかってくださっています。